「私、新宿のルーツという雑貨屋の者なんですが」
会社のドアを開けると、黒い顔にクチピーしたギャル系の女の子が立ってました。
説明もソコソコに出してきたのは片手サイズの謎の物体。
頭の中ではドラえもんが秘密道具を出す時の音が鳴り響く。
「特別に3,000円の物が1,000円なんですよ」
絶対ドラえもんは言わないセリフだ。
ホリのネタじゃないけど、えなりかずきが「先にシャワー浴びて来いよ」ぐらい言わないセリフだ。
のび太君にビッグライトとスモールライトを出して「今なら2つあわせて2,980円!」
なんて夢もヘッタクレもあったもんじゃない。
「そのボタンを押してみて下さい」
本体の横にあるボタンを押すと2、3段に折畳まれたアームがパタリパタリと
伸びて先っちょのマメ球みたいなのに明かりがピコっと点灯。
アームはフレキシブルには曲がらない、これだけ伸びただけでどんなプラスがあるのか
分からないくらいの長さ。
「・・・」
もしこれがテレビだったら画面上で頭の周りに「?」マークを散りばめられていると思う。
他にも動物の手みたいな肉球部分を押すと動作するハンディマッサージ機と
見た目、何に使うんだかワケ分からないクリアな素材の物1つ。
「これだけで1,000円なんですよ」
今時100円ショップで売ってんじゃないか?なんて思いながら
「このボタンはもう1回押したら元に戻るの?」
ってもう1回押してみると微動だにせず。
編集で「?」マークの他に目をパチクリする時の音も入れてもらいたい。
「あっ、これは手動なんですよー」
とソソクサと手で戻す女の子。
必要な物でもないし、欲しい物でもないし、最近ご無沙汰の物欲メーターは輪をかけて
ピクリともしません。悟りを開いた無の境地の様です。
お断りして帰って頂きました。
検索してみると同じような訪問販売が来た事ある方もいるみたいです。
あと路上で声かけられたりとか。
ちなみに、えなりかずきのデビュー曲は「おいらに惚れちゃ怪我するぜ」。
本人はこの曲で痛手を負わなかったのだろうか。

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